（１）本日のカルチャーは健康体操ですが、先生のご都合により、中止になりました。

（２）一昨日の土曜日、某音楽教室の発表会があり、私も２０周年記念自作ミュージカルを公演
　　　したおおたかの森ホールで独唱をしてきた。歌った曲は「わすれな草をあなたに」と
　　　「ここに幸あれ」。自己評価は「まあまあ良かった」と思う。今、私のブログ「生活人　
　　　語」を時々更新しているが、上記ミュージカルでも訴えたように、「ここに幸あれ」を
　　　個人レベルと国家レベルで書いてシリーズの終わりとしたい。ＨＵ

私、この前の雨の日、思いがけないもらい事故に遭って、運命が一転！　９年間お仕えしたご主人様と、お別れする羽目になってしまったの。終生ご一緒できる筈はないにしても、いよいよ今夜かぎりだと思うと、胸がつぶれそうだし、とばっちりを受けた自分が不憫で、ため息ばかり。あれこれ考えてると眠れそうもないから、ねえ、私の嘆き節に付き合ってくださらない？
えっ、どんな事故かって？　お相手の女性は、傘も自転車も無傷。転んで打ったところも直ぐ治ったみたいで、幸いだったんですけどね。こちらはショックの連続！　傘で顔を覆った自転車にいきなり襲われた恐怖の報酬は、（ン？映画の題名だよって）悪夢と、ヒリヒリ痛む３本の擦り傷。ベテランコンビのとっさの回避がなかったら、どうなっていたことか・・・
女性は、「私が悪いのよ～～」って叫んだし、非を認めていたのに、示談では私の責任にされちゃうなんて、酷い話でしょう？　皆さんもお気をつけあそばせ。ご主人様に護られて世間知らずだった私は、「車社会は甘くない！　一寸先は闇！！」と、つくづく思い知らされたわ。
ご主人様も、「負けるが勝ち！？　災難、災難…」などとブツクサ唱えながら、憂さ晴らしをしてたみたい。揚句の果て、「ネガティブな状況から逃げず、とことん向き合ってから、ポジティブに動くといいそうだから、決めたの。許してね」ですって。舌噛みそうな学者のお説はチンプンカンプンだけど、言い訳しなくっても分かってるわ。いつもの癖が顔を出しただけのこと。良くいえば前向き。能天気のケセラセラ・・・　乏しい懐具合もどこ吹く風、ビックリシャックリの大胆行動とも、これでオサラバってことね。
「この位の傷なら手当てして乗ったら？　愛車なんだから…」と、泣かせて下さった方もいたのに、保険や弁護士特約までフイにするなんて、損な性分！　でも、持病持ちの身にストレスは響くから、早く忘れたかったのでしょう。
私の汚れきったブルーのドレスは、雨が洗濯してくれたし、ご主人様ったら、「明日は（最初で最後の）ツーショットを撮ろうね」ですって。折角なら、優良のゴールドリボンと、もうすぐ貰えるもみじマークの髪飾りをつけてカメラに収まりたかったヮ。
街でタイプの軽子さんにすれ違うと、こっそりご主人様がウインクしてたの知ってたから、こんがりジェラシーにも悩まされたけど、ラベンダーメタリックのおしゃれなステラさんを射止めてよかったこと！　明日からのご主人様のこころ模様は、雨のち晴れ。（ビンボー暮らしで）時々曇り空。ってところでしょうよ。
車屋のお兄さんは、走行３７０００キロ、車検１年余りの傷ついた私を、一目で歓迎してくれたから、いい出合いを期待したいけど…　余生は私も神頼み？　あ～～ぁ、輝いていたあの頃がなつかしい。。。仕事に遊びにと東奔西走してた青春の日々・・・　働き者だった仲間たちにも会いたいなァ～　グスン。。　「老人は思い出を糧に生きる」みたいだから、誰かさんに似てきたのかも。　「アルトのひとりごと」　「…嘆き」　に続き、「アルトの追憶」の三部作が書けないのは残念だから、ついでに「追憶」　しちゃっていいですか？

育ちは山陰の港町。今は鳥取砂丘より人気の、そう、朝ドラ、「ゲゲゲの女房」の漫画家、水木しげるさんや司葉子さんの出身地なの。対岸は島根県だから、橋を渡ってすぐの松江や宍道湖、安来、出雲大社まではひとっ走りよ。（大きい声では言えないけど、関東人は鳥取と島根の区別がイマイチなのよね）
ご主人様は新調の私のドレスが魚臭くなるのを嫌って、港を離れ、弓ヶ浜の長～い松原を横目に颯爽とご出勤！　これでも皆から羨ましがられた時期があったんだから…　娘婿さまのお下がりの、真っ赤なフォードフェスティバさんや、トヨタのビスタさんを乗り回していた方なので、「お尻がこそばゆいし、コワ～イ！」　って、最初の相性はよくなかったんだけどね、私の健気さを認めて下さって、嬉しかった。。。
旅好きな９０代のご両親への親孝行に付き添って、淡路花博、小豆島などなど。郷里の四国には、三つの大橋を行き来して、何度も出かけたのよ。生涯現役だったお父様はナビゲーター役、お母様は趣味の俳句をメモしたりして。。。　「この車は大したもんじゃ。小さい体で　ようがんばっちょる」　と褒められて、鼻高々。
５年半前の大晦日、死に物狂いの全力疾走で、お母様のご臨終に間に合った最速の走りと、ご主人様孝行ぶりもお見せしたかったなぁ。上のお姉さまがいつも弟呼ばわりしている、草加の妹さんの腕前も、Ａ級ライセンスばり？？だったしね。

流れ流されてこの地に来てからは、ご主人様のお友達から、「中国地方巡り、楽しかったわよ」　って感謝されたから、こんな事なら、無理してでも、パプリカオレンジのマーチさんをご案内してあげればよかった・・・
私のご主人様が持ち合わせていない才能や品格、知性と誠実さ、女らしい魅力を漂わせた憧れのご主人様方にお仕えするマーチさん、ビィッツさん、デミオさんはじめ、皆さんたちがどんなに羨ましかったか、お気づきでした？　素敵なご主人様方をくれぐれもお大切にね。
お陰様でミュージカルやカルチャーの歌声喫茶などで、“今も青春！？”気分でいられるご主人様だけれど、その先がとっても心配。痛々しい姿を見ずに済んで助かったけど、その時には、、お得意の“介護力”でいたわってあげて下さいな。ホントはダメな体を気力で持たせている方なんですから…　そして、新入りのステラさんのこともよろしくお願いしますね。
あらあら、先程までの雨もあがって、しらじらと夜が明けてきたわ。私の涙も洗い清められたし、これで心おきなく　再出発できそう。幸せだった半生の思い出を励みにして・・・　私のことも、たまには思い出してくださるかしら？
たくさんの友情を、本当にありがとう！！
どうぞ、いつまでもお達者で。　さようなら。。。