（１）本日のカルチャーはレクダンスです。

（２）生活人語を更新しました。難しい内容ですが、私がＮＰＯ法人を設立した動機などを
　　　シリーズで纏めておりますので、少しでもご理解して下されば幸いです。
　　　この「地方ほのぼの新聞」と称する独自ＳＮＳを始めた頃は、毎日、投稿しておりました
　　　が、やがて加齢と共に週に１回、そして随時と、投稿回数が減ってしまいました。
　　　しかし、まだ、こうして投稿できることに感謝しなければならないと思っています。ＨＵ
　　　

　去る６月１９日（日）、法人の定期総会を行った。企業などの定期総会は、特別なことがなければ、形式的に終わってしまうケースが多いようであるが、私は、年に一回の定期総会では、私の考え方を会員に知って戴く機会にもしている。そこで今回の私の挨拶を下記に記したのでご参考まで。

＜第１６回 定期総会・理事長挨拶＞

　Ｃ＆Ｃクラブの第１６回定期総会を開催するにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

　さてＣ＆Ｃクラブは本年の１月２５日をもちまして法人設立１６年目になりました（平成１３年設立）。思えば、地域での利権もなく、全くのゼロの状態からここまでに至りましたが、これはひとえに皆様方の努力の結果だと思っております。Ｃ＆Ｃクラブは会社ではありません。ＮＰＯ法人です。会社ならば、ひたすら利益を追求していけばよいのですが、ＮＰＯ法人にはそれなりのミッション（使命）があります。そこで本日の定期総会では、私が１６年前にＣ＆Ｃクラブを設立した動機について述べてみたいと思います。

　私はかって汎用コンピューターのＳＥでありました。しかしコンピュータはパソコンの時代となり、やがてインターネットが、米国を拠点に世界に普及し始めてきました。このような時、時の政府（Ｈ１２年末）は次のような項目のＩＴ基本戦略を発表したのです。

（１）高速インターネット通信網の構築（２）電子商取引（ＥＣ）　（３）電子政府　（４）人材の育成

これを知って比較的早くインターネットに触れていた私は、特に（３）すなわち電子政府に興味を抱いたのであります。というのは、これからの時代のキーワードは下記と考えていたからです。

（１）少子高齢化社会（２）インターネット（３）多様性（４）コミュニテイー。そして電子政府ならば、これらの項目を全て満足することが出来ると考えました。

電子政府などというと、この定期総会で述べるような言葉ではないように思われますが、一概にそうとも言えませんのでここでちょっと、その中身を考えてみましょう。この時の政府が考えている電子政府とは、インターネットはあくまでもシステムの中の入力と出力だけに使うものであり、途中の処理過程は従来のままであろう、と私は考えました。事実今でも公のインターネットの利用は、下図のような使い方であることは、我々の日頃の介護事業やカルチャー活動でもご理解して戴けると思います。

（ここに図があります）

しかし、このようなインターネットの使い方では、我々は行政に管理されるだけであり、我々が本来もっている能力は発揮されないと私は考えました。

一方私は、その数年前から行っていた義母の介護経験から、これからは介護をする人、される人の区別なく、多くの市民の能力を生かすような活動が大切と思いました。良い介護は、介護を必要とする人の残存能力を生かす介護です。一方、介護を必要としない健常者も自らの能力を十分に発揮していない人が多いようです。そこで私はＮＰＯ法人設立の際、Ｃａｒｅ　＆　Ｃｕｌｔｕｒｅという名称をつけ、新たな発想を抱いて下記のようなストーリー（理念）で活動を始めましたが、それは小さなコミュニテイーによる小さな社会的実験でもありました。

（１）幸せとは何かを定義する。

（２）この混迷した社会をＡ土俵とＢ土俵とに分けて整理する。

（３）下記の要素を持つ小さなコミュニテイーにて幸せを求める。

・企業的要素（Ｃ＆Ｃクラブの場合は訪問介護事業、居宅介護支援事業）・ボランテイア的要素（Ｃ＆Ｃクラブの場合は生涯学習）
・扶助的要素（全国共通の助け合いシステムを目指す「友達ネット」）

（４）バーチャルリアリテイーの環境下におけるＣ＆Ｃクラブの成功例をＩＴで増やす。

こうして１６年の実験を重ねて今日に至り、結果は企業的要素もボランテイア的要素も、更には扶助的要素も順調に運営しており、小さなコミュニテイーによる小さな社会的実験は大成功であったと思います。そこで我々の活動を更に充実させ、我々の子供や孫たちの時代のことも考えてこの実験結果を他の地域にも普及させ、その行きつく先である電子政府につなげたいと私は真剣に考えているのです。今は政治も経済も社会も曲がり角ではないでしょうか。これを我々の子供や孫の時代のために良い方向にしていくには、今や、我々市民が自らの力で行っていくしかないように私は思います。そしてそれは決して夢物語ではないと思います。ＮＰＯ法人に必要なものはこの夢ではないでしょうか！

　本日は私がＮＰＯ法人を設立した動機について述べさせて戴きましたが、本会計年度も、皆様方、そして皆様方ご家族のご健康とご多幸をお祈り申し上げまして、第１６回定期総会を開催するにあたり私の挨拶にさせて戴きます。以上

（本記事はｆａｃｅｂｏｏｋの私のウオールにも掲載しました）