11月26日(火)の予定 他(雑感)
(1)本日のカルチャーは日舞、物づくり、です。
(2)健康体操の先生が転んで怪我をしたとのこと。私は毎週木曜日、松戸にある
社交ダンスの教室に通っているが、その先生も転んで怪我をしたとのこと。私も80歳
を過ぎ、転びやすくなったような気がする。日々の生活で十分に気を付けたい。HU
山陰の大雪
しんしんと降り積もる雪景色は、ロマンチストによく似合う。飛騨高山の集落、そそり立つ峰々、渡り鳥の背景、オーロラの地、かまくら、雪明かり… 純白、峻厳な美しさに加え、何故か人を包み込む優しい温もりを感じさせる雪の趣に、魅せられた時期があった。。。
冬には弱い南国育ちの私が抱いた、そんな甘い雪への幻想が、一気に消し飛んだのは、仕事先や山陰暮らしでの豪雪体験だった。重く垂れこめた雨雲を見ただけで、いまでも憂鬱になる。
この冬、日本列島を襲った猛烈な寒気団は、自然の脅威を見せつけ、被害が拡大! 人々の困窮ぶりはいかばかりであろうか…と、身を置き換えて、案じ祈る日々が続いている。
新聞では、北極振動による大気と、南米ペルー沖での海水の動き(ラニーニャ現象)の余波で、最大の影響を受けた鳥取県米子市では、元旦の積雪量が観測史上最高の89㌢! 隣の境港市でも大晦日に70㌢積もり、12月の記録を更新したとのこと。忘れた頃にやってきたドカ雪に、ゲゲゲの鬼太郎ロードの妖怪たちも、戸惑ったに違いない。
姉妹の話によると、庭は雪原、樹木はボキボキ、屋根の樋も変形し、長靴スコップは売り切れ、停電、漁船の沈没から竜巻まで、なんでもありの酷い状況のようだった。
大晦日にやっとの思いで買い物にでたら帰れなくなり、必死で雪かきをして、公園に車を放置せざるをえなかった難儀さにも絶句!
孤独死対策で、ほうぼうに電話確認を頼んだという姉が、「昭和38年ぶり!」と嘆くのを聞いて、思い出し笑いした珍光景… その日は運悪く姉の結婚式だった。角隠しの花嫁衣装でタクシーの到着を待てども来ず。大通りからの曲がり角で、立ち往生を余儀なくされた車までの道のりを、皆が着物の裾をからげた長靴姿で、雪にまみれながら歩いた時のことは、以来語り草となった。
私は持病がいくつも加わった陰鬱な山陰の風土が体質に合わず、脱出したことに悔いはないが、亡き両親には随分心配をかけてしまった。 半世紀以上を親のひざ元で暮らした姉弟たちは、転居当時は爆笑ものだった方言や風習にも馴染み、今ではすっかり“土地の人”と化している。
それにつけても、「弁当忘れても傘忘れるな」、「嫁入り支度には傘と長靴」だった時代は、温暖化と共に遠ざかっていくのだろうか・・・ 気がかりでならない。
友人からの便りにも、「福岡でも雨風雪日が続き、山陰と似たような状況。昔はこんなことはなかったのに…」と、先行きの不安が綴られていた。
世界のあちこちで頻発する大異変は、人類の驕りに対する自然の警告なのであろう。 私はもうこれ以上の進化は望みたくない。ひたすら願うのは、地球の安全と平和のみ、である。
今日は大寒。寒さの底はこれかららしいので、雪深い地域の方々や境港の家族に、「どうか元気で乗り切って!!」と、申し訳ないような晴天を仰ぎつつ、心からのエールを送りたい。。。
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