地方ほのぼの新聞
生活人語
不定期更新

11月26日(火)の予定 他(雑感)

(1)本日のカルチャーは日舞、物づくり、です。

(2)健康体操の先生が転んで怪我をしたとのこと。私は毎週木曜日、松戸にある
   社交ダンスの教室に通っているが、その先生も転んで怪我をしたとのこと。私も80歳
   を過ぎ、転びやすくなったような気がする。日々の生活で十分に気を付けたい。HU

2024/11/26
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東京家族

 今話題の「東京家族」という山田洋次監督の作品を観た。小津安二郎監督の「東京物語」の現代版らしい。私の記憶によると、前作品では、東山千栄子扮する母親が亡くなるシーンはなかった。東京から故郷に戻ると、直ぐに亡くなったとの字幕が最後に流れたような気がする。しかし新作品では、東京に住む子供達が見守る中で、母親役の吉行和子が死を迎える。そして橋爪功扮する父親が遺骨を抱いて、美しい瀬戸内海の寒村に戻り、一人で余生を暮らすことを暗示して終わる。そこには地域のやさしい人達、すなわちコミュニテイーがあった。前作品も新作品も、両監督の才覚により、親子の微妙な心理を表現していたが、後者は更に、遠くの身内より近くの他人、すなわち地域コミュニテイーの大切さを訴えていたように私には思えた。

 親が亡くなる場面はつらい。私の場合、実父と義父の死には、仕事の関係で間に合わなかった。しかし実母と義母の時は今でも鮮明に覚えている。実母の時、私は中嶋朋子扮する今回の映画の場面のように、三途の川を渡ろうとしている母の脚にそっと触った。そして同女優と同じように、「脚が、脚が、・・・」と、徐々に冷たくなっていく母の脚に涙が止まらなかった。認知症であった義母とは10年近く共に暮らし、妻の献身的な介護が今の私をつくったため、ピーピーと心臓の動きと思われる音が波動として計器に表示され、それが、義兄義姉が見守るなか、スーと一直線になって静かになった時を(死の瞬間)、今でも私は忘れられない。

 NPO法人を設立し、今年は13年目になった。親はこうして亡くなってしまったが、私の夢は一歩一歩進んでいるように思う。それは、少子高齢化社会における家族の絆と地域コミュニテイーのこと。悔いのない死に方をするため、自分が今思う可能な限りのことをし、これからの余生を、地域の仲間たちと共に歩んでいきたい。H.U

(本記事はfacebookの私のウオールにも掲載しました)

2013/02/15
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『作品集 美の恵み...

撮影場所:
2024/10/28